ブッククラブニュース
平成29年7月号(発達年齢ブッククラブ)

暑中お見舞い申し上げます

 今年の甲府の夏は比較的夜が涼しいのですが、まだまだ序の口。甲府の暑い夏は梅雨明けからです。今年は40度をオーバーするかも。それより九州北部の豪雨と洪水・・・惨状に目を覆うばかりです。大分県は地震のあとの洪水。「雨中お見舞い申し上げます」で会員にはお便りしておきましたが、自然の猛威はほんとうに恐ろしいです。直感を働かせるより手がありません。
 さて、夏休みになると、いろいろお出かけすることと思いますが、暑さや疲れのほかに事件・事故にもお気を付けください。何があるかわからない世の中です。いつも言っていることですが、いろいろ変な事件も起きています。巻き込まれないように気を付けたいものです。なにごとも「危うきに近寄らず」で、避けていきましょう。
 先のことはわからないので「一寸先は闇」という言葉もあります。たった今も甲府は土砂降りの雨になり雷鳴がとどろいていましたが、一瞬で停電、パソコンが消え、作業中断でした。予測不可能です、こういうこと。このくらいの「一寸先」はいいですが、大変なことにならないように注意、注意です。

どこかに出かけますか?

 さて,夏休みは出かけるシーズンでもありますね。最近はテーマパークとか水族館とか動物園などが人気ですが、身近な自然に触れるのもいいものですよ。
 小さい子どもは、大人が思うほどテーマパークや手の込んだ仕掛けの水族館、動物園には感動しません。それでも大人がそういうところに子どもを連れて行ってしまうのは、宣伝情報に振り回されているからだと思うのです。こういう時代では集客のために広告宣伝でブームをつくって、「買うのが常識」、「行くのが常識」ということをやります。お客の方もなんとなくみんなが行くからというムードに乗せられて、とにかく「早くしないと・・・」「速くいかないと・・・」「みんなが買うから。みんなが行くから。」と焦らされています。
 「時間を有効に使う!」この言葉が曲者(くせもの)です。小さな子どもは、いつの夏でも楽しめる定番で大丈夫で、近くの自然でも意外に好奇心を輝かせるものです。
 通常、3歳くらいまでは時間感覚はない。3歳でも昨日と明日くらいの感覚でしょう。「これも見せよう!」「あれもさせよう!」と大人なみのタイムテーブルが用意された生活があったら子どもの頭は拒否します。何かする時間も年齢に応じることが大切です。成長に応じたことをしておかないと、その影響は成人してからも出てくるものです。一回しかない人生です。何も慌てて過ごすことはありません。
 商品の売り方と同じで、旅行でもなんでもブームの仕掛け人がいるように思います。スポーツや旅行企画、遊びなどでもブームを煽って、その背後で商品を売ろうというヤカラがいるものです。予約販売にする、読まれていないのに発売日前に増刷情報を出す、・・・話題を仕組んで短期間で大量に物を売りたい人がいるのでしょうね。こういうやり方はスポーツを始めとして食品やファッション、旅行まで広がっています。「多くの人が認めるものは良いもの」「最大多数の最大幸福」・・・これは怖い話です。一番、困ったことは、そういうブームの仕掛けに気づかずに慣らされ、いつかとんでもない状態に陥っていることなのですが、時間に追われるとブームに乗せられやすくなります。好んで混雑とあわただしい時間に小さい子を追い込むことはありませんね。
 もっとも、小学生のころ、私も昆虫ブームに巻き込まれて採集少年になった前科を持ちますから大声では言えませんが、幸い成人して昆虫オタクにはなりませんでした。時間に追われていなかったからでしょう。まあねえ、夏くらいゆったり・・・です。ところで、ポケモンゴーやっている人、見かけますか。あれから何年? 一年? ブームなんてこんなものです。

親子で行っても安上がりな

 毎年、この時期に首都圏の方にはお知らせしてますが、そして今年も東京・東京近郊の一部地域の会員(神奈川や埼玉)にはチラシを同封で入れましたが、杉山亮さんの「ものがたり」ライブはとてもおもしろいものです。会員で参加する方は年々増え、好評です。
 今年の場所と期日は・・・9月16日〜10月2日まで。東京・新宿のプーク人形劇場(新宿駅南口徒歩7分)。9日間18回のステージ。9日間すべて11時の部と14時の部(各回90分予定)の部があり。楽しいゲストも参加します。午前午後では違う出し物も。5歳くらいのお子さんから楽しめます。
 料金は5歳から小6までが1000円。中学生以上大人が2000円です。これはリーズナブルな楽しみです。
 申し込み(7月19日から)方法は、
 HP「杉山亮なぞなぞ工房ON THE WEB」
 http://www.h6.dion.ne.jp/~sugiyama/
 のフォームから申し込めます。
 幼児には無理ですが、おはなしに関心がある子は5歳くらいからステージを楽しめますよ。
 小学生なら必見、必聞きですかね。(ニュース7月号一部閲覧)

猛暑をどう過ごすか?

 梅雨が明けたら猛暑になることが分かっている甲府です。暑中お見舞いの言葉をゆめやから言うと嘘くさく聞こえます。ぜひ、涼しいところに住む方々から「暑中お見舞い」の言葉がほしいですね(笑)。でも、温暖化・・・そんなところないかも。最近、北海道ですら梅雨があり猛暑日が続きますから。
 友人・知人を夏の甲府に誘いたくない!そのくらい暑さがきついのです。埼玉の熊谷、岐阜の多治見とトップ争いをする夏の日々。
 七夕の飾りにはいろいろな願いが書かれましたが、私の短冊は「早く暑い夏が終わりますように」でした。
 そうそう、来店する子どもたちが書く願いはたくさんです。「ケーキ屋さんになれますように」「はいしゃさんになれるように」「キャビンアテンダントになれますように」などという願いがいっぱいです。さすがに今年はサッカー選手、野球選手というのは数が減っていましたが・・・。短冊の募集期間も短いのでたまたま減ったのかもしれません。「子どもたちの願いがかなう世の中になるといいなぁ!」とつくづく思います。  まあ、何はともあれ暑中お見舞い申し上げます。

窓の外を見ながら

 暑いと、ただでさえ働かない私の頭はクラクラして、何も考えられなくなります。昔は涼しい木陰でハンモックを吊って本も読めた時代があったのですが、今はそんなことしたら蚊の集中攻撃を受けます。しかたがないので、冷房の中で窓の外の緑を見ながら雑談をしたり冷たいお茶を飲んだり、読書はもう寝る前の儀式となってしまってわずかな時間を寝床で読みます。無理やり難しい本に挑戦して、最近は数ページで眠くなり寝てしまうことも多いです。盆地の夏。
 ただ、読んできた経験はたくさんあるので、難しい本でも曲りなりになんとか読んでいかれます。SNSなどでの短文しか読めなくなる体験はしていないので、まあなんとか読書が楽しめます。考える問題は山ほどあり、読んでいない本もまた山ほどある。何の得にもなりませんが、読んでやろうと思います。
 まず、今年の夏は、配本に入っている本の書評を後半では連載で書こうと思います。「東京石器人戦争(さねとうあきら)」「紫の結び(荻原規子)」「僕は、そして僕たちはどう生きるか(梨木香歩)」「人類やりなおし装置(岡田淳)」など小6から中学の配本に入っているものを取り上げます。もう一度、この夏、読んでまとめねばと思っています。
 暑いと読書も散漫になりますが、メモとりながら読むというのはなかなか勉強っぽくて集中しそうなので、なるべくこういう読書は夏することにしています。

遊びも読書もできない夏の子どももいる

 でも、中学受験やふつうの学習補習で塾に集まる子どもたちを見ていると、夏という一番開放的にいろいろできる時間をお勉強に費やして大変だなあと思います。私なんかお勉強が嫌いで、よく考えると中2くらいまでまともに勉強をしたことがなかったです。宿題も四苦八苦。年中、先生に叱られていました。
 親の目を盗んでは、家の手伝いをサボって昆虫採集、川遊び、山遊びばかりしてました。こういう遊びだらけの夏を過ごすと、夏というのは外遊び!と思い込みがちなんですが、世の中には一生懸命受験勉強をしている子もいるわけで、頭が下がります。
 そういう子も七夕の願いのような「何か目指すものになれるといいなぁ」と思います。世の中が良くなるようなことができるといいですね。さあ、夏休み・・・大いにいろいろな世界を感じて見てきてください。
 ただね。最近、そういうお勉強をしてきた人たちが人格喪失で爆発しちゃっているのを知ってますか。まあ、かなり前からいることはいたけれど、この間、辞任した復興大臣、それに秘書に暴言でパワハラした女性議員・・・東京大学法学部です。法律説明ひとつできない法務大臣は一橋大学経済学部・・・まあね出身校がどうのこうのではないですが、逆立ちしたって入れない大学を出た人たちの荒れがすごいですよね。お勉強もテキトーにやって人間を磨いた方がいいような気がするのですが、教育ママや立身出世主義パパには余計なお世話かな。(新聞一部閲覧)



(2017年7月号ニュース・新聞本文一部閲覧)

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